新生RCX400に見るETXの今後
投稿日時 2005-1-5 19:52:08 | トピック: サイト更新
| 米Meadeが2005年最初の発表としてRCX400を明らかとしたのが、日本時間1月4日の午後のこと。 このRCX400、米Meadeが革命を起こすものと意気込んでいるだけに、今後のETXに盛り込まれるテクノロジーが垣間見られるはず…。そこで、RCX400が実現したテクノロジーを基に、Meadeの方向性を見るべく注目点を挙げてみました。
・Ritchey-Chrétien Optics ・カーボングラファイトチューブ(鏡筒) ・リア&フロントセル アーキテクチャー ・RCX400 ドライブベース ・拡張データベース&大容量ユーザーメモリー ・超安定化三脚
私的にいちばんに注目したのは、鏡筒にも電子回路を持ち込み始めた点。 そして、やっと…、USBコネクタが標準搭載された点。
これらの進化を見た上で…、
これまで、ETXやLXと、PCを接続していた意味は、PC上のプラネタリウムソフトで望遠鏡を制御…、というRS-232Cの比較的低速なデータバスでも十分なものでした。 これをUSBバス標準搭載とすることで、モーター制御以外のLPI(DSI) Cameraによるガイドソフト標準搭載などと、ひと皮向けた革新も期待したいところ。いくらUSBになっても、内部は変換のみというのは、規格一新に踊るだけのようで悲しいでしょう。 よって、RCX400ではメモリ大容量化を果たしたようなので、次なる課題は、これを活かすためのソフトでしょうか。米Meadeは、きっとやってくれそうです。ユーザーメモリとしては活用されず広大過ぎるはず。 あとは、現状PECは一方的なデータ経路でモーター回転ムラを記録する、というアプローチですが、リアルタイムフィードバックを実現すべく、RCXクラスではモーター側に位置センサーを搭載し始めると、おもしろいと思っています。そうとはいえ、オートガイダーはまさに、光学的なセンサー搭載とも言えますが…。 面倒な配線無しに標準稼働してほしいと思うのは、私だけでしょうか。 もちろん、MeadeがETXは月・惑星観望中心の天体望遠鏡として突き進むのであれば、これらは見当違いなもの…。
というわけで、次期ETXでは、USBバス搭載、プレミアムならばETX-125クラスで鏡筒カーボン化、そしてGPS搭載、かなり先にフィールド三脚デザインの共通化、などと勝手に予想。 小型でも高精度導入、追尾を追求すると、やはりリアルタイム制御は必須、と思うところです。もちろん、現行モーターの見直しも必要でしょうけれど。
今年もMeadeに注目です。
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