米Meade、再建に向けて

投稿日時 2007-12-9 2:19:15 | トピック: Meadeニュース

天文不況と言われてから何年が経つことか。環境問題は、いっそう夜空を遠いものへと追いやってしまうようで、胸が苦しい。
さまざまな要因から、星空を機材で眺める人は限られたものとなり、そのシェアもまた、20年ほど前に比べ縮小していることは揺るぎない事実。

それでも世間は、火星大接近や惑星探査機、プラネタリウム、彗星バーストなど、幾つもの宇宙に関する話題に沸き、天体はいつでも近くに居続けている。そのすぐそばにある、ライブで天体観測する際の感動は、揺るぎないものと信じ続けたい。
2009年には、世界的にも注目されるであろうトカラ列島の皆既日食が控えている。
米Meadeはコロナド買収をこのまま追い風にできないのだろうか。


総製造元である米Meade Instrumentは2007年10月以降、会社再建についてのメッセージを重ね、12月には法的なものについても表明している。
10月22日付けで米国ディーラーに報じられた内容では、現アーバイン(カリフォルニア)工場を売却、新たな地へ移転するまでの間、一部製品の製造中断についてなどが書かれていた。
http://etx.galaxies.jp/modules/news/article.php?storyid=166

しばらく前から、ETXシリーズなど比較的エントリーモデルの製造は、中国が拠点となっているものの、LXクラス以上はアーバインで行われていた。この工場規模を縮小することで再建とする見込みだろうか。
http://finance.yahoo.com/q?s=MEAD&d=t

ETXシリーズ自体については公式コメントが出ていないものの、それなりの調整が入ると思われる。その根拠の1つとして、米Sky & Telescope誌サイトの記事を読むと、かなり広範囲な製造停止規模であることも想像に難しくなく、今後の動向を注視すべきところ。。
http://www.skyandtelescope.com/news/10819876.html

ETX-105の廃止にも代表されるように、最近では一部のアクセサリーについても入手が困難となっているため、国内でもかなり前から影響が出ていたのかもしれない。

ETXは廉価でコンパクト、このクラスではバランスの取れたオンリーワンとして地位を築き続けてきた製品。この系統はぜひ生き続けさせてほしいと願いたい。

2008年、Meadeは転機となる年かもしれない。
今、ETXファンができることは何か。。


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