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天体オブジェクトの追加
ASUで天体オブジェクトを追加
ファームウェア更新に依存しない天体オブジェクトのみの追加が可能


 ここでは、オートスターに特定の天体データを追加させる方法を紹介します。彗星データを追加するなど、フラッシュメモリ採用ならではのメリットです。

ASUを使ってオートスターに天体オブジェクトデータを追加する

 オートスターの持ち味の1つは,ユーザーの手で天体データを追加できることです。例えば,小惑星や「ハッブル望遠鏡」であったり,2002年3月現在,西の空で明るくなってきている「池谷・張彗星」などをメニュー上に追加させることができるのです。

 このオブジェクト追加は,基本ソフトウェアとなるROMバージョンそのものには触れず,追加データだけをオートスターにアップロードできます。このため,カナ表示の日本語版オートスターを使っている人であっても安心です。

 前準備として,あらかじめ以下に紹介するアップデートソフト「Autostar Update」をインストールしておくことと,オートスターをPCをシリアル接続しておく必要があります。分からない人は,「パソコンとの接続」ページなどを参考にしてください(ここでの例は,2002年3月11日現在最新の「Autostar Update 3.32」を使い,WindowsXP Pro.で検証したものです)。


1. Autostar Update (通称,ASU)を起動した初期表示ウィンドウ

ASUを起動させると,このようなウィンドウが表示されます。「Advanced Function」ボタンを押して詳細な表示に切り替えます

■オートスターのメモリ使用状況を調べることができます
2. まず最初に「Retrive Data」ボタンを押すと,オートスターから追加データ情報を取得します

「Retrive Data」ボタンを押せば,シリアルケーブルを通してオートスターのメモリ上でオブジェクトデータがどのようになっているかを調査できます。

ウィンドウ左がPC上のデータ,右側がオートスターのデータ状況になります

3.
「Satellites」ボタンなどを押すとオートスターに収録されているデータが分かります

ここの例では,オートスターにSatellitesデータが収録されていないことが分かります

■メニュー選択で天体オブジェクトデータをダウンロードします
4. 「Get Object Data from WWW」を選択してインターネットを介してオブジェクトデータ取得します
このようにメニュー操作すると,Meade.comからオブジェクトデータがダウンロードされます。常に最新のデータを取得できるのがうれしい

5.
必要なデータを指定します

ここでは全てのデータにチェックしてダウンロードしてもよいと思います。PC上でオートスターにアップロードさせるデータをじっくりと眺めることができます

6.
ダウンロード後は,オートスターにアップロードしたいデータを選択します

ダウンロード後は,このようにPC上にあるオブジェクトデータが確認できます。

ここではSatellitesで約91Kバイトのデータがダウンロードされています


7.
例えば「All」(>>)ボタンを押すと,このように各データを選択するウィンドウが現れます

PC上にダウンロードしたオブジェクトデータをオートスターにアップロードさせるためには,どの天体オブジェクトを利用したいかを選択する必要があります。

「Asteroids」,「Satellites」,「Comets」,「Tours」などで選んでウィンドウ中央のエントリーボタン「-->」,「>>」,「>」を押します


■オートスターに記録できるデータには限りがあります
8. ETXオートスターの総メモリ容量は1MBです。このようにオーバーした場合にはいずれかを削除する必要があります
ここでは欲張りすぎて,オートスターの記録メモリよりも27Kバイトオーバーしてしまったことが分かります

9.
やむを得なく削除するデータが決まったら,選択して右クリックするとこのように「Delete」メニューが現れます

そこで彗星ならば過去の物を消したりして,「Avail Mem:」表示でマイナスにならないように調整します

10.
「Send Data」ボタンを押すとオートスターにアップロードし始めます

電送許容量になったならば「Send Data」ボタンを押します。これでオートスターにオブジェクトデータがアップロードされます

■最後にオートスター上のメニューで確認してみましょう
このように池谷・張彗星のデータが確認できました
電送されたデータは適所にメニューで現れます。分からない場合には,これを参考に探してみてください

 ここで紹介したようにオートスターにアップロードすることで,万が一調子が悪くなった場合…,ミックインターナショナルでは有償修理になるかもしれません。自己責任でお願いいたします。

 とはいえ…,私が何回も行っている限り,安定したWindows環境でさえあればアップロードに失敗するという経験はありません。


■オブジェクトデータは自分で作ることもできます
 実は,オブジェクトデータはテキストファイルからなる数値データです。このため,自分でカスタマイズをして作成することもできます。要望があれば続きでまとめてみます。