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StarGPSを販売しているPixSoftは、ScopeTronixとの提携を予定しているらしいです。新たな旋風を起こしまくっているETXのGPS対応化パッケージを紹介 |
ETX-90/105/125EC、LX90、LXD55(#497)、DSシリーズ(#495仕様)をGPSに対応できる製品「StarGPS」を試してみました。途中、セットアップで何回かつまづいたのですが、販売元(カナダ、PixSoft)のCarsonさんはとても丁寧に教えてくれたので感謝です。今回は、動作させるための一式のパッケージ「StarGPS
Package」を手に入れたわけですが、このパッケージの中には下写真に見られるよう、基本的な物が含まれてます。PayPal口座は、ここを参考にして作って輸入を。2003年7月7日現在、ScopeTronixでも扱われるようになっています。
ナブスター衛星による「GPS」自体については、こちらやこちらなどを参考にされるとよいかと。
取り付けている外観。丸数字文字は下写真、表と一致させています |
「StarGPS Package」に含まれているのは、ここにも書かれているように、「StarPatch CD-ROM with key」+「PC-ASTAR cable」+「GPS Receiver」+「GPS-ASTAR cable」の4種類(GPSレシーバーそのもののドライバCDも有、左写真)。それぞれの詳細は以下に |
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ETXのAUX端子から電源を取り、片方の分岐ケーブル(信号線)がオートスターへとつながります。PixSoftのトップページの外観写真にあるように、オートスターのカールケーブルの中をくぐらせるとよいのでしょうが…、かなり苦労します(汗。そのうちやろうっと |
■セットアップでハマった
最初は、ノートPCに「StarPatch」をインストールしてオートスターをつなげようとしました。しかし、不幸にもその時はUSB
to シリアルケーブルの調子が悪く、デスクトップPCで再チャレンジしようと乗り換えたのです。「ノートPC上でStarGPSをレジストしたあとに…」。これがハマる原因に。StarPatchのソフトウェアは次のような操作をします。
流れを並べてみれば、何の難しさも感じられないパッチ適用です(^^;。しかし、1PC、1レジストというStarPatchソフトの制限に気づかず、いちどノートPCでレジスト後、前述のようにデスクトップPCでパッチを当てました。そこで表示されていたのがこの画面。後から思えば、ちゃんと読めよ、という内容だったのです(汗
■1PC(StarPatch)、1レジストという制限■オートスターの操作比較
ここが要でもあります。下はオートスターの表示内容と操作の比較。左はStarPatch適用後、右は従来のものです。ただし、ここで挙げているバッチバージョンは2003年7月7日現在のもの、すでに7月8日には2.6Dd(注:2.6DBや2.6DDかもしれませんが、Meadeの表記に従ってここでは前者に統一)がリリースされています。最新バージョンはこちらで確認を。
注目すべきはオートスターのパッドを押す回数であって、通常が17回程度押すのに対し、StarGPSの方では3回押すだけでアライメントまでたどり着けます。一見すると「この程度か?」と思うのですが、意外と時計を見て合わせていた習慣が無くなったのは、気分的にも楽です。
■衛星数は3個認識以上で正常動作衛星を見つけ出したところ。「02」が衛星数ですが、3つ以上でないと先に進みませんでした。この2つ表示はベランダでのもの。いつもの観望ポイント(駐車場)に出してみると、4、5個認識できたので問題なし | |
GPSデータがオートスターに反映されたところ。上の画面が数秒、そして左の画面が3秒ほど表示されてSetupへと移ります。この間ノンタッチ |
■レシーバーの置き場所に悩む
ETXの外観を損ねないスタイルも大事です。GPSレシーバーの置き場所は、定番の位置にはマジックテープで取り付けるよう、パッケージの中に用意されていました。しかし、これが精一杯のスタイルだろうか?と悩むのでした。
最後に悩んだのはレシーバーの置き場所…。PixSoftサイトでは、LX200GPSと同じような左写真のような位置に付けてますよね | |
パッケージには、左写真右側に見える白い四角状のマジックテープが付属しており、これで付けてください風な感じです。ほかにも手で持っている車載用?の台も入っています | |
裏面はこんな感じ。底面にはシートが貼ってあり、車載用の台側にマグネットシートがあってくっつくようになっています |
■総括
GPS搭載モデルといえば、Meadeの場合LX200GPSです。このモデルに代表されるように、GPS搭載することで、電源オン後はほぼノンタッチですぐに1つ目の基準星が視野に入ってくる状況になります。しかし、ETXの場合では手放しでは喜べない状況もあって、「望遠鏡自体のコード巻き付きに対する機能」が、GPS搭載時の問題となります。
■#497だからこそ制限となるフルオート化への壁
ETXにおける#497オートスター使用時のホームポジション合わせの手順、「反時計に回し切り、ちょっと戻して、北に向ける」という作業。これ自体は「StarGPS」によっても無くすことはできません。まぁ、当然なのですがGPSは「緯度」「経度」「高度」情報を得るためのもの。
Meade自体には、この絶対的な位置合わせ制限を無くしたいという意向があったと思われ、世代を重ねたETX-70ATの#494オートスターでは無いし、当然LX200GPSのオートスターIIでもありません。この制限の内事情は、360度以上の回転をさせ続けると内部および外部のコードが巻き付いてしまうからとの配慮からです。#497を使うETX-90/105/125ECでは、望遠鏡自体に、機械的なストッパーが設けられています。これにより、GPSに身を任せてポンと観測場に置いてETXの電源オン、そうすると即衛星認識後に1つ目の基準星へと向かっていくような仕組みをパッチしたとしても、条件によってはストッパーに当たってしまうわけです。ただし、反時計回し、ちょっと戻しを苦に思うかといえば、個人的にはそうでもありません。
日ごろ習慣的に日付、時間を入力していた手間が省けるようになるのは、こんなにも楽なのかと感激したほうが大きなメリットです。ホームポジションこそ予めセットする必要はあるものの、何らデメリットとは思えないので、後は…、電源オン後にEnterを数回押すことなく1つ目の基準星に動いてしまうようなモードがあればいいななどと、さらに楽楽への要望が高まるばかり(汗…。Carson(PixSoft)さん検討してください。期待しています(笑。<<Carsonさんからのご指摘ですべてスキップする設定をお教えいただきました。