印刷用ページ | |
最終更新日:08/03/2005 |
ETX-125PE ファーストインプレッション |
一方、ETX-PE(#497オートスターのファーム3.3以降)では、「オートマティックアライメント」というモードが追加されており、北の方角へ向けること、そして水平度の調整が自動化されています。結果的に導入精度の追求が向上し、人の手によるホームポジションセットの誤差を最小に抑えられるわけです。
見る晩によって精度のバラツキがあるといった、従来までの人的誤差を軽減することがETX-PEシリーズの狙いです。これは従来のモデルでは意外と追求しづらかった点だっただけに、アライメントの精度向上にセンサーを使ったのはとてもいいアイデアです。
|
左の流れは、電源オンから、1つ目の基準星に向くまでのオートスター表示内容を並べてみたものです。 5番目の表示「アライメント:オートマティック」の直前では、「ジコク」と一瞬表示されます(ある程度の時間?条件によって?時刻保持情報はクリアされます)。この時にLNTモジュールを認識していると思われます。以降、最後の「ENTER」キーを押してから、ここでの場合はカペラに向くまでの所要時間は2分15秒でした。多少長い気はするものの、放っておけばよいので許容範囲かなと思うところ。予め、水平度や北の方角へ大まかに向けておけば、これよりも多少時間が短縮されます。 しかし、途中にビーとオートスター独特の音が要所で鳴るため、1つ目の基準星を導入した時には、オートマティックアライメントが終了したことを知らせるためにも、ビービーと2回鳴るなどの工夫も欲しいな、と思うところ。 |
なお、2005年7月現在出荷のETX-PEにバンドルされている#497オートスターのファームウェアバージョンは、「3.4Ja」です。
右アーム部を見ると、スマートファインダーへつながるラインが見えます。一方底面を見ると、細部の改良点は分かるものの、基本的な構造に変わりはないことが確認できます。 | |
スマートファインダーの裏面を見ると、上右写真のようになっています。実は、このコネクタを外して電源(オートスター)をオンにすると、従来までのETXのように日時入力へと移るのです。このファインダー部にETX-PEの新機能パーツが結集しており、PEシリーズであることを識別するパーツにもなっているようです。 スマートファインダー部は、ドットファインダーはもちろん、地磁気方位センサー(北に向かせる機能)、傾斜センサー(水平度を検出する機能)も担っています。ファインダーの水平度が鏡筒の水平度とイコールな関係になることから、こちらの(ファインダー)調整は定期的に確認する必要があります。この点は、鏡筒部に密着固定できなかったのか?LX200GPSのように両軸マウントの上部に固定できなかったのか?と、多少ぐらつきのあるファインダーとの同化に疑問が残るところです。 なお、このモジュール部は英語版マニュアルにも「LNTモジュール」と記されていました。MeadeはETX-PE開発時、センサー類を設置する場所を考えてドットファインダーも兼用させようと思ったのでしょうか……。それとも発想が逆?興味深いところです。 |
|
オートマチックアライメント時、日時入力は必ずしもスキップされない。
オートマチックアライメント時の鏡筒は、時計回りに動く。北から多少でも時計回りにズレていると、自動で南をホームポジションとする場合がある。