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■本体底面にクッションを取り付けよう (2000/01/11更新)
「すぐにできる効果抜群TIPS」

 

 ETXをフィールド三脚に取り付けていると,意外なほど安定度が無いことに気付きます。ある程度の風が吹くと,視界が揺れてしまうほどです。その原因は,本体の底面がプラスチックであることです。そこで,底面にクッションを付けることで三脚との密着度が高まるのです。
 この効果は絶大です。三脚に取り付けた本体を手で揺らすと,すぐに分かるほど揺れが無くなったことが分かります。私の場合は,手元にあった防振鉛テープの上に植毛紙を貼っちゃいました(^^;。変な組み合わせですが,要は密着度が高まるようなものを貼ればよいのです。これは,絶対におすすめです。



 ここでは,しばらく使ってこそ分かる,ETXの使用感を紹介します。(1999年10月更新)

 天体自動導入は満足

 ETX-90ECを6月に購入後,10月で4か月が経ちました。今年の夏は雨が多く,思う存分観ることができない日も多かったです。それでも,晴れた日はほぼ欠かさず見続けることで,ETXを知るには十分な期間でした。

 ここでは,今まで使って分かったことを紹介したいと思います。
当然ですが・・・,個人的見解で書いているので,ある程度の偏りはあります。もしお気付きの点があれば,Eメールご指摘いただきければ幸いです。

 ETXの購入動機は,ファーストインプレッションにも書いたように,機動性とオートスターを接続して実現する「天体自動導入」に注目したのがポイントでした。
結論から言って,オートスターによる天体自動導入は,ほぼ期待通りでした。
 ただし,モーターの動作が完全に安定するには1分程度必要なため,微調整をして星を視野の中心に持ってきた場合,しばらく待つ必要があります。使用しているうちにモーターの動作が安定するまで誤差を考えて導入するというコツ?も分かりました。

 天体導入のための基本は,次のような初期設定をしっかりとしておく,という条件付きであることも押さえておいた方がよいと思います。

 基準星を眼視導入できないと自動導入が機能しない 

オートスターや外部電源などを接続できます 天体自動導入が正常に機能するためには,基準星となる恒星を正確に視野導入する必要があります。

 前準備として,まず最初にETX本体の「水平度」を合わせ,鏡筒を経緯台モード,赤道儀モードそれぞれ「北方向」,「北極星」に向けるホームポジション合わせが重要です。
 この状態でオートスターの操作を続けると,日時から算出した天球上で明るい恒星に鏡筒が動き出します。1つ,もしくは2つの恒星を基準星として導入すれば準備完了です。あとは,自由にオートスターのメニューから天体を選んだり,メシエ番号などで指定するだけで自動的に動いてくれるのです。自分は,このような知識だけを身につけて外へ飛び出しました。

 始めてつまづいたのは,オートスターが基準星として選出する星(恒星)の位置が目視で分からないことでした(汗)。それ以前にもホームポジションが分からないという点もあったのですが,これはファーストインプレッションで書いた通り,前もってなんとか解決しました。

ETXの底面を開けるとバッテリをセットできます 恒星の位置については,代表的な星座やリゲル,シリウス,デネブ程度は分かっていたものの,(自分としては)比較的マイナーな星は,今まで覚える機会がありませんでした。そんなのアマイよと言われそうですが,後日,星座早見盤などを眺めて覚えたのでした。

 自動導入という言葉を聞くと,なんでも自動で済むと思いがちです。しかし,代表的な恒星を覚えておかないと,自動導入が機能しないわけです・・・。裏技?として,オートスターが算出する恒星の位置が目視で分からない場合,その恒星をパスして次に移ることもできます(汗)。


 右の写真は見て分かるように,ETXのバッテリは単3乾電池8本です。8本で12Vを作り出していることが分かります。たくさんの本数が必要ですが,毎晩4,5時間動かしても1週間程度稼働できるのでかなり省電力といえるでしょう。長い目で見れば,外部充電バッテリなどを利用するのが賢明かもしれません。

 オートスターには,バッテリ容量が低下してくると警告をしてくれるという設定があるのですが,いちどもこの警告で交換したことがありません。何故かというと,それ以前に交換しないと変な動きや,動き自体がトロトロしてしまうからです。

 自動導入精度の追求は前準備が重要

 自動導入が機能して,いろいろな天体を観ていると,導入精度の問題が気になり出しました。オートスターから天体を指定し,望遠鏡(鏡筒)が動き出してピタッと止まったその時,視界内に目的の天体が見えていれば完璧です。
 使い始めの数回は,うまい具合に視野に入ってくれなかったのです。いろいろ調べるうちに,水平度をきちんと合わせ,経緯台モードであれば真北に合わせる前準備が,とても重要であることが分かりました

 動作前の準備がアバウトであればあるほど,2つ目,3つ目に自動導入する天体の位置がズレていくのです。それでも48倍程度であれば,ほとんどの天体が視野の近くに寄ってくるので,初めて動かしたときは感激したものです。

 あらかじめ知っておきたいのは,自動導入のために1〜2つの基準星を合わせれば,全天すべての天体が視野内にピタリと導入できるわけではない,ということです。この点については,米Meadeのホームページに載っているFAQや,WeasnerさんのETX Siteページでも多くのユーザーから報告されています。
 経験上でも実感したことですが,基準星導入した2,3の恒星間を結ぶ対角線内に入る天体ほど,導入精度が高まります。これは当然と言えば当然のことなのですが,全天まんべんなく自動導入ができるようにしたい場合,東西南北あちこちの天体を導入して誤差を無くしていく努力が必要ということです。

 実際の観測パターンを考えてみれば,一晩に眺める天体数は限られているはずです。私の場合,東西で4〜6つ程度の恒星を導入して誤差を無くしておけば,惑星などはかなり満足できる精度です。
 48倍(ETX標準のPL26mm使用時)であれば目標天体が必ず視野に入るので不満はありません。 上の写真は,外でホームポジションをセットする際,赤道儀モード,経緯台モードで鏡筒を合わせるための印です。夜行塗料シールを貼って,すぐにでも鏡筒の向きをセットできるようにしました。ほかにも三脚にクルマ用の方位磁石を付けるなど,いくつかのアクセサリを付けています。


鏡筒バランスを崩してしまう取りつけはシビアに考えたほうがよいです

 写真撮影は鏡筒バランスを整えるのがカギ

 望遠鏡で見る天体を記録してみたい。そんな想いを叶えるべく,かなり早期のうちに天体写真に挑戦しました。しかし,ETXの架台やギア性能の問題上,考えなければならないことが何点かあります。

この前,不意にデジカメが落下して冷汗が出ました。ストラップを付けて命綱です(笑) ETXの架台(ギアー)は,構造上鏡筒だけをバランスよく動かすよう設計されています。これは前述した自動導入の精度にも関わってくるのですが,ギアー(DCモーター)の空回り(バックラッシュ)がないように鏡筒バランスを考えなければ,写真撮影は想像以上に難しいです。

 たとえ純正のアルミフードであってもバランスは微妙に狂い,観る天体の角度によってはギアが唸っているのが分かるほどです。現在のところ,バランスを柔軟に調整するための手段がないのですが,今後はMeade LX200シリーズのように鏡筒の下にバランスウェイトを付けて,常にバランスが取れるよう工夫したいと思っています。

 天体写真撮影には,星夜写真と拡大撮影(直焦点撮影)がありますが,私は現在のところ拡大撮影で惑星を撮っているだけです。いずれは星夜写真で撮ってみたいと思っていますが,鏡筒バランスを柔軟に取れるよう工夫しないと無理でしょう。この点は,ssatoさんがホームページでいろいろな試みを発表されているので,とても参考になります。
 天頂
近い天体を追尾する場合は,ある程度鏡筒バランスが狂っていてもギアー負荷を無視して撮影することができます。現在のところ,このようにして撮影しているのですが・・・,最近ギアの調子が良くないと思うのは気のせいではないようです(汗)。以前よりもギアロックをきつく閉めないと,鏡筒が動かなくなってきました。

 早急に対処しないとギアがイカれてしまいそう・・・(怖)。なにしろ,ギアーの回転が安定するには5秒程度掛かるので,逆回転させて安定させるという荒技?をしょっちゅうやっているので,かなり負荷が掛かっているのかもしれません・・・。

 地平線近くの天体を追尾するときは,鏡筒バランスが取れていないと,必ずと言ってよいほどギアが空回り(バックラッシュ)します。このため,鏡筒バランスは,シビアに調整しなければならないと実感するのです。

 デジタルスチルカメラのコリメート撮影は想像以上に難しかった

NSTアダプタとTアダプタ。共にビクセン  拡大撮影のために購入した機材は,NSTアダプター(ビクセン),Tアダプタ(ビクセン)です(右写真)。NSTアダプタは,フォトアダプタを介してETXと接続します。

 拡大撮影する際には,NSTアダプタの中にアイピースを組み込むわけですが,この重量は相当なものです。さらに私の場合は,Picona改を取り付けるので,数百gが鏡筒の片側に負荷となるのですよね・・・。目下,この問題がいちばん気に掛かるところです。

 さて写真撮影についてです。現在の所,私はTアダプタを介したPicona改とQCAM改(現在改造中で近日中に撮影開始)で撮っています。その前にもデジタルスチルカメラ「C-900ZOOM」でデジカメアダプタを介して撮影したことがありますが,露出調整が手動でできないため,満足できる域に達することができませんでした。

 ニコンのCOOLPIX900/950/990,ソニーのCyberShotなどは,レンズのねじ切りに合わせた専用アダプタがあるので,違った結果が出るかもしれません。いずれにせよ,私のC-900ZOOMではせいぜい月の撮影が精一杯であると悟りました。

標準では26mmアイピースが付属していますが,バローレンズ,12.4mmを買い足しました Picona改,QCAM改は共に本体のレンズを取り外し,アイピースから直接CCD面に像が映るように改造しています。冷却CCDもこのような方式であって,このような方法がストレートな像が得られるのだと思います。今後は,QCAMも本格稼働させていろいろと試みていきますが,すべてCCD面へ直接光源が届くよう改造していくつもりです。

 ただし・・・,改造すると普通の風景撮影ができなくなるので,旧式なデジカメでしか試す勇気がありません(カメラのレンズを付ければ写せないことはないのですが)。


 対象確認アダプタでピント合わせをしています

 撮影時にいちばんの問題となったのは,ピント合わせでした。NSTアダプタ内のアイピースを介し,Picona改(QCAM改)のCCD面に像が映るため,ピント合わせを行うのは液晶パネル(パソコン上のビューア)で確認するしかありません。
 QCAMの場合は,最終的な画像がパソコン上に表示されるため,ピント調整は楽です。問題なのはPicona改の場合であって,液晶パネルの解像度が問題で液晶パネルを見てピント合わせをするのは不可能です。

 そこでいろいろと試行錯誤したところ,最も低コストですむ誠報社で購入した対象確認アダプタ(上写真,右上)を使うことで落ち着きました。調整は,昼間Picona改の液晶パネルを見ながら電柱でピントを合わせ,対象確認アダプタに交換してアイピースをスライドしてピント合わせを行いました。これで,Picona改と対象確認アダプタのピントが合うポイントが同じになります。以後,対象確認アダプタでピントを合わせ
,Picona改に交換すればすぐに撮影できるようになりました。

 元々ETXは,前述したように鏡筒を動かす程度の重量しかマウントが支えられない設計です。このため,NSTアダプタ+デジカメ(銀塩カメラは無理でしょう)だけでも架台が唸っているのが分かります(汗)。必要以上の重量をかけるということは,モーターの寿命を縮める以外の何ものでもないのです。過度な撮影器具をマウントして,行き過ぎなことをしないよう(それは自分だ)注意したいです。

 マニアの観点で見てはいけない

アクセサリページを見てください 最後に光学性能以外の使い勝手についてです。まずいちばん気になるのは騒音問題でした。ETXは4段階のスピードで駆動モーターが動くのですが,最高速で動作する場合,とても耳ざわりなのです(ここで,音を聞くことができます)。ラジコンカーが唸っているようなギアー音は,何度聴いても首を傾げてしまいます(悩)。この点は,三村さんが研究してホームページで公開されているので,とても参考になります。

 ちなみに,最近発売されたNexStar 5(米Celestron)は,ETXと同じようなコンセプトの製品でありながら,かなり静粛性を重視しているようです。Meadeも次期製品では改良するのでしょうか(ScopeTronixページからの情報では,ETX-125ECは90ECよりも若干静かだそうです)。

 もちろんボディをバラして改造をするとメーカー保証が受けられなくなるので,それなりの覚悟が必要です。私の場合,ギアー系の問題が当初から心配なのでいじっていません。部屋ではうるさいギアー音ですが,野外に持ち出せばそれほど気にならなくなるのです・・・。ただし,気になる点ではあるので,保証が切れた1年以降に試してみたいと思っています。
強度が問題です・・・。なんとかしたい ETX-90ECは軽量でコンパクトな構造から,いくつかの点を犠牲にしています。その中でもポイントなのは,軽量さを追求したために,鏡筒以外のボディのほとんどが硬化プラスチックになっている点です。専用フィールド三脚との接点が弱く(右写真),星を観ている時の
振動が気になることがあります(写真,赤丸印のようにビス2本で固定)。

 せっかくしっかりとした作りの純正アルミ三脚を使用していても,クルマが近くを走ったり,ある程度の風が吹くと視界が揺いでしまうのです。目下,この点を克服すべくいろいろな方法を検討中ですが,ETX側がプラスチックなのがネックとなっています・・・。ただし,普通に使っている分には,振動が気になってしょうがないほどではなく,長時間露光の星夜写真をしたいといった際には深刻な問題となるでしょう。

 ただし,オプションの専用三脚は必須ではないので,違った見方もあります。ETXは三脚を使用せず,本体をベランダなどに持ち出して手軽に観ることもできて,製品コンセプトは,むしろこっちにあるはずです。

 いろいろと書きましたが,私としては買って損のなかった望遠鏡といえます。ただし褒めちぎるほどではなく,問題を改良するという楽しみも見つけました。

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天文用語辞典
- ESA(ヨーロッパ宇宙機関) : European Space Agencyの略。ヨーロッパの14か国が参加する人工衛星の設計、開発などを行う共同組織。打ち上げるロケットとして、アリアン(Ariane)が有名。
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