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最終更新日:02/11/2005  
ETXに適したアイピース考

 結論から書いてしまえば、SP 9.7/6.4mmはレンズ経が小さいため比較的覗きづらく(私感)、それならば多少レンズが増えても良質なバローレンズと組み合わせ、倍率の種類を確保するのがベストだと考えています。ちなみに、ビクセンのLVシリーズ短焦点タイプは、この観点と同じく標準でバローが仕込まれています。

この差が覗きやすいかの観点です

 現在、私自身はSP 26mm、SW 24.5mm、SP 12.4mm、2.5倍パワーメイト(テレビュー)を主力としています。最近は、3倍バローが欲しい気もしてますが…。みなさんからのアンケート結果もあります

 以下は、単に倍率計算をして表にしただけですが、倍率を基準にそれぞれのモデルを比べることができれば、と簡単に色分けをしてみました。70ATの対物レンズ焦点距離は特に短く、惑星などを高倍率で見たい時は、上記の観点で3倍バロークラスが欲しくなります。また、気になる価格は、楽天市場での価格比較をこちらに


Photo by (C) Meade Instruments. Meade.com ※写真の製品は「Series 4000」です。2004年10月には、米国でSeries 5000が発表されました。

■ミードの主要なアイピースの場合
  ETX-70
350mm
ETX-90
1250mm
ETX-105
1470mm
ETX-125
1900mm
DS-2070
700mm
DS-2114
1000mm
SP 6.4mm
55倍
195倍
230倍
297倍
109倍
156倍
SP 9.7mm
36倍
129倍
152倍
196倍
72倍
103倍
SP 12.4mm
28倍
101倍
119倍
153倍
56倍
81倍
SW 13.8mm

25倍

91倍
107倍
138倍
51倍
72倍
SP 15mm
23倍
83倍
98倍
127倍
47倍
67倍
SW 18mm
19倍
69倍
82倍
106倍
39倍
56倍
SP 20mm
18倍
63倍
74倍
95倍
35倍
50倍
SW 24.5mm
14倍
51倍
60倍
78倍
29倍
41倍
SP 26mm
14倍
48倍
57倍
73倍
27倍
38倍
SP 32mm
11倍
39倍
46倍
59倍
22倍
31倍
SW 32mm
11倍
39倍
46倍
59倍
22倍
31倍
SP 40mm
9倍
31倍
37倍
48倍
18倍
25倍
SW 40mm
9倍
31倍
37倍
48倍
18倍
25倍
…81〜120倍、…121〜160倍、…161〜200倍、…201倍以上

 100倍程度の大きさでは、土星、木星などの惑星像がかなり小さく、細部が分かるとは言いづらいほどです。そのため、シンチレーションの程度が小さければ標準で200倍以上の大きさはほしく、シーイングさえよければ300倍程度でやっと満足行く像の大きさだと感じます。もちろんこの「満足」というのも私感なので、難しいところですが。

 実際問題、眼視では200倍程度の大きさで見るのが無難なシーイングの晩がほとんどです。ETXとして、横浜の空の判断としてです。そして、300倍にもなれば視界は狭く、追尾精度状態が良くないと落ち着いて眺めていられません。



■2倍バローを組み合わせた場合
  ETX-70
350mm
ETX-90
1250mm
ETX-105
1470mm
ETX-125
1900mm
DS-2070
700mm
DS-2114
1000mm
SP 6.4mm
110倍
390倍
460倍
594倍
218倍
312倍
SP 9.7mm
72倍
258倍
304倍
392倍
144倍
206倍
SP 12.4mm
56倍
202倍
238倍
306倍
112倍
162倍
SW 13.8mm

50倍

182倍
214倍
276倍
102倍
144倍
SP 15mm
46倍
166倍
196倍
254倍
94倍
134倍
SW 18mm
38倍
138倍
164倍
212倍
78倍
112倍
SP 20mm
36倍
126倍
148倍
190倍
70倍
100倍
SW 24.5mm
28倍
102倍
120倍
156倍
58倍
82倍
SP 26mm
28倍
96倍
114倍
146倍
54倍
76倍
SP 32mm
22倍
78倍
92倍
118倍
44倍
62倍
SW 32mm
22倍
78倍
92倍
118倍
44倍
62倍
SP 40mm
18倍
62倍
74倍
96倍
36倍
50倍
SW 40mm
18倍
62倍
74倍
96倍
36倍
50倍
…81〜120倍、…121〜160倍、…161〜200倍、…201倍以上、…視界の暗さ、あるいは分解能限界で結構きびしい、…現実的では無いでしょうね

倍率は質ではなく大きさだけを変える、質は口径に

 お約束ですが、「倍率」を基準にすれば、口径が違ってもほぼ見かけ上の大きさが同じ程度に見えます。しかし、口径差による集光力、解像力(分解能)性能に関係するため、(口径が)小さいほど倍率を上げた場合には、間延びするためにボケたような感じになります。

 このため、光学性能そのものを判断するためには、見かけ上の大きさ(倍率)にこだわるのではなく、解像力(口径依存)判断に走るのが正当とされています。

  ちなみに…、 以下は私が日頃常用しているアイピース(2005年4月現在)。バローでバリエーションを稼ぐ主義なので、少ないんです(^^;


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天文用語辞典
- 極大(きょくだい) : 天体活動が最も活発になった状態のこと。特に流星群で多く使われており、「しし座流星群が極大」などと表現される。
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