結論から書いてしまえば、SP 9.7/6.4mmはレンズ経が小さいため比較的覗きづらく(私感)、それならば多少レンズが増えても良質なバローレンズと組み合わせ、倍率の種類を確保するのがベストだと考えています。ちなみに、ビクセンのLVシリーズ短焦点タイプは、この観点と同じく標準でバローが仕込まれています。 この差が覗きやすいかの観点です 現在、私自身はSP 26mm、SW 24.5mm、SP 12.4mm、2.5倍パワーメイト(テレビュー)を主力としています。最近は、3倍バローが欲しい気もしてますが…。みなさんからのアンケート結果もあります。 以下は、単に倍率計算をして表にしただけですが、倍率を基準にそれぞれのモデルを比べることができれば、と簡単に色分けをしてみました。70ATの対物レンズ焦点距離は特に短く、惑星などを高倍率で見たい時は、上記の観点で3倍バロークラスが欲しくなります。また、気になる価格は、楽天市場での価格比較をこちらに。 Photo by (C) Meade Instruments. Meade.com ※写真の製品は「Series 4000」です。2004年10月には、米国でSeries 5000が発表されました。 ■ミードの主要なアイピースの場合
100倍程度の大きさでは、土星、木星などの惑星像がかなり小さく、細部が分かるとは言いづらいほどです。そのため、シンチレーションの程度が小さければ標準で200倍以上の大きさはほしく、シーイングさえよければ300倍程度でやっと満足行く像の大きさだと感じます。もちろんこの「満足」というのも私感なので、難しいところですが。 実際問題、眼視では200倍程度の大きさで見るのが無難なシーイングの晩がほとんどです。ETXとして、横浜の空の判断としてです。そして、300倍にもなれば視界は狭く、追尾精度状態が良くないと落ち着いて眺めていられません。 ■2倍バローを組み合わせた場合
倍率は質ではなく大きさだけを変える、質は口径に お約束ですが、「倍率」を基準にすれば、口径が違ってもほぼ見かけ上の大きさが同じ程度に見えます。しかし、口径差による集光力、解像力(分解能)性能に関係するため、(口径が)小さいほど倍率を上げた場合には、間延びするためにボケたような感じになります。 このため、光学性能そのものを判断するためには、見かけ上の大きさ(倍率)にこだわるのではなく、解像力(口径依存)判断に走るのが正当とされています。 ちなみに…、 以下は私が日頃常用しているアイピース(2005年4月現在)。バローでバリエーションを稼ぐ主義なので、少ないんです(^^; |