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ETX-105EC & ToUcam の木星&エウロパ&イオ
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 ここでは国内を問わず,ETXの使い勝手を向上させることができる,さまざまなアクセサリーを紹介しています。

製品名
メーカー名 価格 おすすめ度
ETX90/125/ Field Doubler for CCD ScopeTronix 104.95ドル(送料込) ★★

 ETX-90ECの口径比はF13.8。惑星の拡大撮影には十分ですが、星雲星団を撮ってみたいと思うと、視界の狭さから月の全体、オリオン座星雲(M42)やアンドロメダ銀河(M31)などは、一部しか写せません。

 ズっと歯がゆい思いをしていたわけですが、そんな思いをScopeTronixが解消してくれました。このアダプタは、90/105/125ECに対応するフォトポートアダプタに取り付けられる製品です。

 視界の違いは右写真の通り。上がレデューサー有り、下が無しの状態です(25mmアイピースにてコリメート撮影)。違いは明らか…(周辺部の減光が気になりつつ)。
 しかし、手放しで喜べるかといえばそうでもなく、やはり同社お馴染みの粗けずりな面がありました。それは、ETXのフォトポートネジに取り付けた際に黒いメッキが剥がれてレンズに落ちてしまう点、アイピースをグリグリと押し込まなければ取り付かない点…。まぁ割りきっているのでいいんですけれど(笑。そう、輸入される方は、こんなことに驚いてはいけません。
 
ピントがちゃんと出ることはもちろん、接眼ポート側に同一のアイピースを取り付ければ、若干引き抜くだけで同一ピントを保持できることも分かりました。また、像のシャープさもそれほど損なわれず(もちろん周辺部は甘いですが)、おすすめできるアクセサリの1つです。



製品名
メーカー名 価格 おすすめ度
エレクトロニックアイピース ミード 9,800円 調査中

 製品のネーミングを聞くと,「オオッ」と思ってしまうこのアイピース。望遠鏡にこのアイピースをつけると,ビデオ入力を持っている機器で映像が見られる製品です。
 使用シーンを考えてみると,ベランダに望遠鏡を置いてピンケーブルをテレビまで延ばしてつないでみる。すると生の映像が観られる。
 しかし,野外で使うことを考えると,やはりビデオカメラにつないで使ってみたいものです。そうすれば,録画もできるし後で画像をコンポジットしてみることもできます。
 パソコンにダイレクトにつなぐためには,キャプチャデバイスが必要になるわけですが,どの程度の画質なのかが,その意欲を左右しそうです。
 右下写真のようにバッテリは9Vの006P乾電池を使います。バッテリが内蔵できるのはいいかも…。解像度/色は,320×240ドットのモノクロで7.6万画素(CMOS)。スペック的にちょっと色あせしている感はありますが…。まさに,以前チャレンジをしていたQcamを彷彿とさせる感じです。この点から興味があり。



製品名
メーカー名 価格 おすすめ度
デイバック ?? ?? ★★★★

 「これはETX専用のバックでは?」などと思ってしまうほど,本体がピッタリと収まるデイバックを見つけました。
 実は,左写真の通り,ロゴが入っているのはサン・マイクロのセミナーでいただいた物だからです。そのため,製品名やメーカー,価格すべて不明です。すみません。

 しかし,どこかで見かけたことがある物なので…,一般的な小売店で販売されていることは確かです(後日,調べて加筆しておきます)。
 とにかくETX-90ECがピッタリと収まるので,これだけでとても気に入ってしまいました。ETXの小型さを生かせるのがうれしいです。オートスターや,アイピース2,3本を入れておく余裕もあるので,これで電車に乗って観望に行くこともできそう。
 唯一の難点は,バックがナイロンのペラペラ素材のために,外部からの衝撃が心配な点。しかし,自分でクッションを仕込めばよいだけですけれど。



製品名
メーカー名 価格 おすすめ度
Astro 300 Field Tripod with ETX Mounting Plate (TRI300E) ScopeTronix 169.00ドル ★★★

 ETX-90EC純正のフィールド三脚は(左写真,左),下で紹介しているように4.5kgという比較的重量のある堅牢さが特徴のアルミ三脚です。

 ETXのフィールド三脚は,ScopeTronixの
アダプタを利用することで,NexStar5を赤道儀モードで使用するなど活用しがいのある存在です。しかし,ETX-90ECとの組み合わせでは約9kg,NexStar5との組み合わせでは約15kgにもなってしまい,毎晩外に出すのがおっくうになる事があります。
 そこで,重量が軽く,しかもある程度強度のある三脚を探していました。国内でもカメラ三脚とETX-90ECをマウントするためのアダプタが販売されていますが,なかなかコストパフォーマンスの優れた製品がなく,ヨドバシカメラで目をつけたカメラ三脚には20,000円以上の値が付いていたのです。

 そこで,「Astro300 Field Tripod」(左上写真,右)が放送機器の三脚ブランドとして有名なTIFFEN社の製品を使用していることを知り,毎度お馴染みのScopeTronixから購入してみることにしました。今回は製品の大きさが輸入送料に響くため,US在住の方にお願いをして帰国時にいっしょに送ってもらいました。このため,詳細な輸入送料が把握できなかったのですが,経験上5,000円程度かかると思われます。

 前置きが長くなりましたが,肝心な三脚の使用感について触れていきます。まず購入の最大目的であった軽量化は,ETX-90ECとの組み合わせで7kg,三脚だけ重量は2.5kgというフィールド三脚比で80%程度の軽量化に成功しました。しかし,経緯台専用の三脚となるため,お気軽な眼視観望用途に限られます。購入理由はこれを前提としていたため,特に不自由さは感じていません。強度面は,見かけよりも頑丈でありETX-90ECであれば十分です。また地面からアダプタ面までの高さは,足の長さを変えることで620mmから1070mmまで可変できます。

 ちなみに,ScopeTronix仕様ということもあり,左下写真のように三脚とアダプタ部を取り外せば(ねじ込みになっています),NexStar5のアダプタが取り付けられます(これを見込んでいました)。右下写真のようにNexStar5本体が乗っかります。NexStar5の8.5kgという重量には多少不安があり,ETX-90ECとの組み合わせのような安心感はありません。取りあえず取り付けられたので,こちらも写真撮影抜きのお手軽観望時には使えそうという感触です。

 アダプタを取り外して分かったのですが,三脚とアダプタの取り付けは,35mm径の三脚の支柱に7mm程度のボルトでねじ込まれています。見た目で三脚の支柱を加工した跡が把握でき,若干の加工の粗さが見られました。
 しかし,アダプタと三脚の接合部は強度が考えられているようなので,この部分が影響して強度を損なうことはないでしょう。欲をいえば,接合部を溶接するなどしてこの上ない強度を実現したいところですが,NexStar5との共用ができなくなってしまうので悩むところです。

 三脚自体の強度は,この重量クラスではとても満足できます。前述したように,アダプタと三脚の接合部に不安を覚えざるを得ないのですが,標準構成のETX-90ECのアダプタとの組み合わせでは,しっかりとねじ込んでおけば問題はないようです。
 NexStar5との共用はScopeTronixの保証する用途ではないこと,NexStar5仕様のAstro300 Field Tripod(TRI300N)もラインアップされていることを考えれば,製品としての完成度は高いものと考えるのが自然なのでしょう。今後は,欲張っていると分かっているけれど,完全共用のために独自改良を行ってみるつもりです。



製品名
メーカー名 価格 おすすめ度
Afocal Digital Camera Adapter (ADCA) ScopeTronix 49.95ドル ★★★
Digital Camera Adapter Spacer (DCAS) ScopeTronix 4.95ドル ★★★

 望遠鏡でデジタルカメラを利用するコリメート撮影には,デジカメアダプターが欠かせません。
 国内での流通量を考えると,Meade(ジャパン)の純正アダプターが有名であり,この製品との違いが気になるところです。ここでは,「Afocal Digital Camera Adapter」が,輸入して手に入れるほどのメリットがあるのかを紹介してみたいと思います。

 私は,以前Meadeのデジカメアダプターを使っていました。この際に感じていたのは,アイピースへの取り付け個所が思いのほか弱いという点です。アイピースとの接合部が増すほど強度が向上するわけですが,その反面筒の長さが増すことは,短焦点アイピースの取り付けが難しくなるというデメリットにも結びつきます。
 どの程度のアイピース(外経)まで使用できるのかも重視しておきたいポイントです。せっかく買ったのに,お気に入りのアイピースで使えないのでは悲しすぎます。

 
Afocal Digital Camera Adapterは,右上写真のようにアイピースとの取り付け部が20mmの筒で囲われるような形状を持ち,1本のビスで締め付けるのです。この20mmという長さは,一見すると強度を犠牲にしているほどの短さなのですが,焦点距離が短めの(12.5mmなど)アイピースでも取り付けることができるよう考えられています(右写真のように,内径は35mm程度)。Meadeのアダプタでは短焦点アイピースに取り付けることが困難なため,この構造は優れていると思います。
 その反面,ビス1本で固定する構造のため,手が赤くなるほどビスの締め付けが固いのです。強く締め付けても内側にクッションがあるので,アイピースを傷つけることはありません。かなりきつく締め付けることで十分な強度は実現できるでしょう。
 デジカメを固定する際には,Afocal Digital Camera Adapteだけでは取り付かない場合(機種)があります。レンズ中心(光軸)からカメラ底面までが45mm以上確保されていないカメラは,別売の「Digital Camera Adapter Spacer」(左写真)が必要です。45mm以下では,右写真のようにズレが生じます。

 実際に触ってみた感想は,第一印象ではかなり粗削りな物だと感じたものの,力いっぱい固定すれば(汗),理に叶った目的を果たしてくれます。前述したように,短焦点アイピースでも取り付けられるので,機能面での不満はありませんでした。

 難点は,前述したように締め付けにかなりの力が必要なところです。この点さえ踏まえれば,Meadeのアダプタよりもおすすめできるアイテムだといえるでしょう。価格面で考えても,輸入送料込みでほぼ等々の価格で手に入れることができます。
※2000年7月16日の皆既月食撮影などに使用しています。


■おすすめ度
無駄づかいだった
★★ あればいいかも
★★★ 役立っている
★★★★ 買ってよかった!
★★★★★ 絶対に買い!
※ここで紹介している内容は,当然ながら,私の個人的な見解です。品質を保証するものではないのでご注意ください。

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- 球面収差(きゅうめんしゅうさ) : 通過した光が一点に集まらず円形に歪む現象のこと。これを解消するためには、一般的に非球面収差レンズを組み合わせる。
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