そこで,「Astro300
Field Tripod」(左上写真,右)が放送機器の三脚ブランドとして有名なTIFFEN社の製品を使用していることを知り,毎度お馴染みのScopeTronixから購入してみることにしました。今回は製品の大きさが輸入送料に響くため,US在住の方にお願いをして帰国時にいっしょに送ってもらいました。このため,詳細な輸入送料が把握できなかったのですが,経験上5,000円程度かかると思われます。
三脚自体の強度は,この重量クラスではとても満足できます。前述したように,アダプタと三脚の接合部に不安を覚えざるを得ないのですが,標準構成のETX-90ECのアダプタとの組み合わせでは,しっかりとねじ込んでおけば問題はないようです。
NexStar5との共用はScopeTronixの保証する用途ではないこと,NexStar5仕様のAstro300 Field Tripod(TRI300N)もラインアップされていることを考えれば,製品としての完成度は高いものと考えるのが自然なのでしょう。今後は,欲張っていると分かっているけれど,完全共用のために独自改良を行ってみるつもりです。
望遠鏡でデジタルカメラを利用するコリメート撮影には,デジカメアダプターが欠かせません。
国内での流通量を考えると,Meade(ジャパン)の純正アダプターが有名であり,この製品との違いが気になるところです。ここでは,「Afocal
Digital Camera Adapter」が,輸入して手に入れるほどのメリットがあるのかを紹介してみたいと思います。
Afocal Digital Camera Adapterは,右上写真のようにアイピースとの取り付け部が20mmの筒で囲われるような形状を持ち,1本のビスで締め付けるのです。この20mmという長さは,一見すると強度を犠牲にしているほどの短さなのですが,焦点距離が短めの(12.5mmなど)アイピースでも取り付けることができるよう考えられています(右写真のように,内径は35mm程度)。Meadeのアダプタでは短焦点アイピースに取り付けることが困難なため,この構造は優れていると思います。
その反面,ビス1本で固定する構造のため,手が赤くなるほどビスの締め付けが固いのです。強く締め付けても内側にクッションがあるので,アイピースを傷つけることはありません。かなりきつく締め付けることで十分な強度は実現できるでしょう。 デジカメを固定する際には,Afocal
Digital Camera Adapteだけでは取り付かない場合(機種)があります。レンズ中心(光軸)からカメラ底面までが45mm以上確保されていないカメラは,別売の「Digital
Camera Adapter Spacer」(左写真)が必要です。45mm以下では,右写真のようにズレが生じます。