ETXシリーズは、米国の望遠鏡2大ブランドの1社「Meade」(ミード)の製品です。同社は,コンピュータ制御天体望遠鏡の先駆者であり、どちらかというと光学性能に忠実なCelestron(セレストロン)と肩を並べる存在です。また、ETXは米Questarの「Questar 3.5」を基としたデザインだと言われています。 いちばんの特徴は、コンピュータユニット(本体からケーブルでつながる手のひらサイズの「オートスター」)により、2種類の駆動モーターを制御して全天の星を「自動導入」、そして「自動追尾」ができる点です。ただし、天体自動導入のためにはETX-ECモデルに加え、オプションのコントローラ「オートスター」を加える必要があります。ただし、2003年現在、末尾がATで終わる型番(例:ETX-90AT)は、オートスター標準同梱モデルです。このため、1999年からの末尾ECモデルは無くなっていく傾向にあり、国内でも2003年12月現在、製品名の末尾ECJとして同梱モデル名が継続販売されています(これまでの全モデル名リストは、後の方に載せています)。以降は、米国本土に習い、国内でもATになると予想されます。
どんなものか手っ取り早く知りたい場合には…、「自動導入」、「オートスター」のキーワードを追いかけてみてください。概要は、下にある解説「ETX-EC(AT)シリーズのおもな特徴」、そしていちばん上の「使い勝手を紹介」画像見出しの下、各モデルのインプレッションをご覧いただければよいかと思います。不明な点は、左メニュー「お問い合わせ」から質問くだされば、可能な限りお答えもします。 また、筆者はNexStar5(セレストロン)も所有しています。その購入決意から観望までなどは、姉妹サイト「Yoshi's NexStar Site」に記しています。 ■天体自動導入というキーワード
■ETX-EC(AT)シリーズのおもな特徴
■自動導入のために動き出すキッカケ 天体自動導入とはいえ,動き始めるための基準点は自分で合わせる必要があります。この点が基準点(ホームポジション)です。 ![]()
■気になる光学系、見え方の違いは? 星雲などの見栄えは,初めて眺める人には要注意です。90ECと125ECの見え方の違いをコストパフォーマンスで考えると,個人的には比例しているとは思えません。その差を感じられるのは,覗き慣れている人です。 惑星の見栄えと割り切って期待をするならば,いずれのモデルを選択しても期待を裏切らないはずです。このことは,ETXに限ったことではなく,ほかの望遠鏡の口径差(光学系の違い)でも言えることです。 ![]()
マウント(架台)は,基本的に鏡筒だけを支えるよう設計されているので,過度な重量を加えるのは禁物です。小型ゆえに犠牲になっている点もあるわけです。しかし,私はあえてこの点を覆すべくこだわっているのですが。
身近で扱っているお店が知りたいという人は,ミックインターナショナルのサイト上で,メニュー先の「取扱店一覧」を見ると,日本国内で販売している店舗が分かります。楽天市場を見れば、アクセサリー類も含め数多くの商品がオンライン購入可能です。 ■ETXの歴史 http://www.meade.com/about/ ![]()
ETXシリーズの国内総販売元は、ミックインターナショナルです。同社のページ上からもオンライン手続きで購入ができますが、価格相場はインプレッションページにも書かせていただいたようにほとんど差がありません。 唯一の狙い目とすれば「○○キャンペーン」と題された時期でしょうか。オマケが付くか、アクセサリの優待販売などがあります。 ![]()
上の3点をよく考えてみて、惑星中心の比較的明るめの星雲星団観望が中心であり、機動性をいちばんに考えたい。そう思える人は、ETXシリーズを選択して後悔がないと思います。私の総括は、このひと言に集約されます。 ![]()
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