光学機器を扱うケンコー・トキナーは、2014年6月16日、米Meade InstrumentsのMeadeブランドとコロナドブランドの製品を国内販売総代理店として契約を締結した。
プレスリリース:
http://www.kenko-tokina.co.jp/information/meade_20140616.html
米Meadeは、ETX-LSと同じ外観を持つ「LT-6」を発表した。
http://www.meade.com/lt6/LT6index.html
#497オートスターを採用している点がポイントであり、現行ETX-90/125の電装系をETX-LSのマウント兼光学系に採用させたモデルと捉えればよいだろう(追記:厳密にはメモリ容量が増えた#497EPオートスターを使用するため、従来のオートスターでは使えない)。
写真から判断するため詳細は不明だが、コントローラがオートスターIII(ETX-LS標準)ではないため、ECLIPSなどの付加機能が省かれていることも予想される。ETX-PE相当のオートアライメントが搭載されていることも不明。
この製品について、現在のところジズコからの国内取り扱いのコメントは表明されていない。
http://www.zizco.jp/Meade.html
ちなみに、ジズコが表明している「日本代理店」は元ミックの「国内総販売元」と異なる表記のため問い合わせたことがあるが、ミックと同等の販売権を有しているとのこと。
株式会社ジズコは、米Meade Instruments製品の日本輸入代理店契約を正式に発表。サポートと製品販売を行うことを公にした。
現段階ではサポート業務を先行するとコメントされており、製品販売については順次行っていくという。
http://www.zizco.jp/Meade.html
同社は、これまでにもテレビュー製品の取り扱いを行っていた「テレビュー・ジャパン」としての窓口を担ってきた。
ほかにも、英オライオン、米オライオン、コロナド、ラント、ロスマンディ製品の国内販売元として確立されていたこともあり、今回の代理店契約へと結びつくことが“比較的容易な立ち位置”であったのかもしれない。
これにより、半年ほどの国内販売元不在に終止符が打たれ、今後は、業務が引き継がれる見込みとなった。
米国ミードインスツルメンツ社日本代理店
株式会社ジズコ
東京都渋谷区恵比寿4-4-2 クレスト恵比寿1101
〒150-0013 Tel 03-5789-2631 Fax 03-5789-2632
2009年1月末で営業停止した(株)ミックインターナショナル。
その後もMeadeプロダクトについては継承先会社が見つからず、宙に浮いたまま。。
しばらくは、動きがあるのかと期待していたものの、このままなのでしょうか……。改めて、残念です。
余計なこととは思うものの、社屋を見に行ってきました(5月30日撮影)。
売り物件の看板が寂しく、社屋内を覗くと……、機器がそのままになっていて感慨深く。。
米Meade Instrumentsは1月29日、同社の現地法人Meade Europeを約1240万ドルでBresser GmbHへ売却したことを発表。すでに協定調印まで終えているという。
今後は、Bresserブランド下でMeade製品を販売するとしており、この契約には、製品と商標を付加させたままMeadeとコロナドブランドを提供し続ける独占的流通協定が含まれている。
今回の売却について、米Meadeは海外拠点を手放すことでキャッシュ確保へと動いたとの見方もある。
一方、Nasdaq:MEADの株価から見ると、2008年11月下旬に0.10ドルを下回っていたものが、1月中旬には一時0.20ドルまで上昇しており、オバマ大統領就任時期も相まってか、多少は市場で評価されたようだ。
しかし、今回の売却が物語ったように、米国外での販売体勢については悲観視する意見も多い。
6月某日、情報筋からメキシコ工場のレポートが送られてきた(※本文中の写真提供はミックインターナショナル)。
米Meade Instrumentsは現在、年内に予定する新製品発表を大きなターニングポイントとして考えているようだ。現在はまだ社外秘の段階であり、その製品コンセプトさえ見えないものの、情報筋によれば、かつてMeadeが自動導入(Go To)を発表した時のようなインパクトを市場へ与えるはず…、と語っている。
写真1■米Meade Instruments、メキシコ工場外観
また、再建を兼ねたメキシコ工場設立は順調な稼働状態であり、昨年末から停止していたLX200Rを中心とするLX90などの製造ラインも復旧しているという。工場の訪問時には、写真のような製造ラインが確認できたという。
写真2■メキシコ工場内、鏡筒管理?ライン
一方で、最近のMeade.comを見ると気になるトピック。LX200R-ACFやLX90-ACFなどとして書かれている、
ACF(Advanced Coma-Free)
なるもの。コレは何? 光学系種別として書かれていることから、最初はリッチークレチアンとは別物が登場したのか?などと見入るものの、光学そのものについての記述が特に無く。。
これは、言ってみれば既存のリコンセプト…、と情報筋は語る。ACFについては、ユーザー視点の情報がネット上にほぼ皆無というのが気になるところ。これについては、ミックインターナショナルが同社サイト上に今月?情報を掲載するとの噂も。
詰まるところ、Meade.com上の説明からすると、既存のGPSやプライマリーミラーロック機構、SmartDrive、SmartMountなどをまとめてACFブランドとして売り出そうとしているということなのか…。
そして、前述した新製品開発と、このACFモデルはまったくの別物。
強引ではあるものの、ACFは、年内に予定する新製品発表までの“つなぎ”と言ってしまうのが分かりやすい?のかもしれない。
写真3■メキシコ工場内、NC(マシニング)ライン
写真4■メキシコ工場内、部品組み立てライン
いかに時代を塗り替えるような製品が登場するのか? ETX所有派としては、小型でも導入(追尾)精度が良い物を……、と切に願いたいところ。
ETXが登場してからすでに10年近く経つことからも、ここで大きな飛躍が望まれる。
オートスターはどう変わるのか?
天文不況と言われてから何年が経つことか。環境問題は、いっそう夜空を遠いものへと追いやってしまうようで、胸が苦しい。
さまざまな要因から、星空を機材で眺める人は限られたものとなり、そのシェアもまた、20年ほど前に比べ縮小していることは揺るぎない事実。
それでも世間は、火星大接近や惑星探査機、プラネタリウム、彗星バーストなど、幾つもの宇宙に関する話題に沸き、天体はいつでも近くに居続けている。そのすぐそばにある、ライブで天体観測する際の感動は、揺るぎないものと信じ続けたい。
2009年には、世界的にも注目されるであろうトカラ列島の皆既日食が控えている。
米Meadeはコロナド買収をこのまま追い風にできないのだろうか。
総製造元である米Meade Instrumentは2007年10月以降、会社再建についてのメッセージを重ね、12月には法的なものについても表明している。
10月22日付けで米国ディーラーに報じられた内容では、現アーバイン(カリフォルニア)工場を売却、新たな地へ移転するまでの間、一部製品の製造中断についてなどが書かれていた。
http://etx.galaxies.jp/modules/news/article.php?storyid=166
しばらく前から、ETXシリーズなど比較的エントリーモデルの製造は、中国が拠点となっているものの、LXクラス以上はアーバインで行われていた。この工場規模を縮小することで再建とする見込みだろうか。
http://finance.yahoo.com/q?s=MEAD&d=t
ETXシリーズ自体については公式コメントが出ていないものの、それなりの調整が入ると思われる。その根拠の1つとして、米Sky & Telescope誌サイトの記事を読むと、かなり広範囲な製造停止規模であることも想像に難しくなく、今後の動向を注視すべきところ。。
http://www.skyandtelescope.com/news/10819876.html
ETX-105の廃止にも代表されるように、最近では一部のアクセサリーについても入手が困難となっているため、国内でもかなり前から影響が出ていたのかもしれない。
ETXは廉価でコンパクト、このクラスではバランスの取れたオンリーワンとして地位を築き続けてきた製品。この系統はぜひ生き続けさせてほしいと願いたい。
2008年、Meadeは転機となる年かもしれない。
今、ETXファンができることは何か。。
米Meade Instrumentsは、入門者向けとしてラインアップしているDS-2000シリーズにマクストフカセグレンモデルを加えている。
http://www.meade.com/starterscopes/ds_series.html
DS-2090MAK - 口径90mm
DS-2102MAK - 口径102mm
他のDS-2000シリーズモデルとの差別化としてシャープさを謳い、このクラスでの比較的惑星観測などに適する高倍率実現がウリ。
なお、かなりの廉価価格設定となっており、ETXシリーズ鏡筒との仕様差が気になるところ。ただし、焦点距離がそれぞれのモデルで1250/1356mmという点からも、明らかにETX鏡筒とは異なるものと分かる。“シャープさ”がどの程度であるのか、DS-2000シリーズとしてのコストパフォーマンスに注目。
現在は、国内総販売元ミックインターナショナルからの販売予定は告知されておらず、国内市場での販売は未定。
ミード銀座店に行ってきました…。その写真数点の簡単なレポートをお届け。。
中央区銀座で外堀通りと言えば、この近辺でも一等地であることは誰もが疑わないところ。そんなブランドイメージを大切にする街角に、ミード銀座店(MEADE GINZA)がオープン。
あえて店舗の入り口へとつながる改段には、Meadeのロゴをデザインせず、アートギャラリーなのか? と思わせる演出が。
告知通り、ここへ来れば主要モデルすべての実物を見て、触れることができるというのがいちばんなところ。照明にもこだわっていて、銀座の地に相応しいMeadeの聖地と言えるショウルームになっていた。
米Meadeの2007年カタログにもあるように、Meadeは“ブランド"確立としてのイメージ路線を歩み出したようで、日本でもその傾向を重視したよう。。
米Meade製品の国内総代理店であるミックインターナショナルは10月12日(木)、東京都中央区銀座にMeade製品のショップをオープンした。
同社は、1976年に米国Meade Insturumentsの国内総代理店として契約を結び、今日まで輸入代表元、そして国内での製品サポートなどを行っている。店舗の営業時間は、午前10時~午後7時、定休日は火曜とのこと。
〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-6 花の木ビルB1F
電話:03-3573-3301 FAX:03-3573-3303
※参考地図リンク(Google Maps)