米Meadeは、Autostar Suiteのソフトウェアアップデートを2005年9月以来、計4回目となる「AutoStar Suite Update 4」をリリース。Meade.comで公開された。
http://www.meade.com/autostar/update/
大きな変化として、今回からは米Meadeのコミュニティーサービス「Meade4M」の会員であれば無償、非会員であれば9.95ドルという有償化へと移行された。
しばらく前より、Meade4M(http://www.meade4m.com/ )では配信記事の閲覧も会員向けへと限定していたため、既に基盤は整えられていたと見られる。
ダウンロードは12MB。アーカイブには、PDFが含まれており、DSI_Drizzle_Part_1.pdfが15ページ、DSI_Drizzle_Part_2.pdfが13ページの内容で、新機能Drizzleについて画像と共に解説している。ほかにもDSI_manual.pdf(国内版オートスタースイートに翻訳同梱されているものと同等内容)、MANUAL.pdf、IPManual.pdf、PEC Tool instructions.pdf の6つのドキュメントが確認できた。
なお、Drizzleの解説が操作時の画像も含めたかなり詳細なもののため、今回からは有償化へと踏み切った理由の1つと思われる。そして、Update 4のアップデート内容自体も、次のようにかなり大きな機能アップであることが分かる。
Update 4の変更点は、
1) New Zoom Feature
ソフトウェア上では、導入されている天体が銀河や星雲、または惑星なのかなど、判別を行うようになった。また、ピント合わせを正確に行えるよう徐々に拡大をしていく処理も含まれる。
2) Improved Color Algorithm
ソフトウェア上で改良カラーアルゴリズムが搭載された。Lunar Planetary Imager、Deep Sky Imager、および新たなDeep Sky Imager IIすべてで有効なもの。
3) High Gain feature
「High Gain」のチェックボックスをオンにすると、ソフトウェア上で手軽に感度を向上させることできるようになった。ただし、Deep Sky Imager特有の機能であり、LPIやDeep Sky Imager IIでは選択できない。
4) Web Exposure
Web掲載を狙いとして、常に上書きのファイル保存モードを搭載。
5) Single exposure
1枚のみの撮像を狙いとして、撮像後には自動停止をする。
6) Track Last button
「Track Last」ボタンを押すと、望遠鏡が位置する現在位置まで追跡することの代わりに、追跡された最後の位置まで移動する(※ いまいち訳から意味不明でした)。
今回、偶然にもMeade4Mに入会していたため確認できたものの…、今後も有償化が前提になってくると、いっそうミックインターナショナルのサポート動向が重要になってくると思われるところ。